全戸一括インターネット(2018年3月MM総研調べ
が導入されているマンションでのネタ。
※全戸一括型は「光回線型」「VDSL型」「LAN型」と大別されるが、今回は「LAN型」のケース。

遭遇したトラブルは「無線LAN搭載プリンタの接続が切れる


⇒PCから [印刷] を行うと、プリンタに接続できず、印刷ができない
⇒プリンタの無線LANを再設定しても、接続できない
⇒無線LANルータを再起動すると、無線接続が復帰し、印刷できる
⇒時間が(1日~数日)経つと、また接続が切れており、ルータ再起動が必要



このほか、802.11g (2.4GHz帯)で接続していたデバイス(3Gスマホ INFOBAR C01 やミュージックサーバ)も同じ状態に陥っていたことから、無線LANルータが犯人と断定。


環境は以下。

プリンタ   :Brother PRIVIO DCP-J973N (URL)
DCP-J973N
無線LANルータ :NEC Aterm WG1800HP (PA-WG1800HP) (URL)

AtermWG1800HP


ルータの状態を確認しようと、Aterm お得意の [クイック設定Web] にアクセスしようとするも、[http://aterm.me/] で接続できないし、LAN内のIPアドレスを Windows PCで [arp -v] で探索しても、該当するMACアドレスが存在しない。

住戸内のIPは共用設備にあるONU直下の有線ルータが割り振っており、戸内のルータはブリッジモードで使っているが、そのせいなのか?


  共用部ルータ  NEC UNIVERGE IX2105 (URL) ←こいつ
  共用部スイッチ Allied Telesis CentreCOM GS シリーズ (URL)



色々調べた結果、以下の方法でないと接続できないことが分かった。


【インターネットマンションにおけるブリッジモードのクイック設定Webへのアクセス方法】


1. 操作元のPCのIPアドレスを「192.168.0.100」等の固定IPに設定する。
  ⇒この時点でPCは外部へのネットアクセスが不可になる(ポツーン…)


2. PCのブラウザで「192.168.0.211」に接続する。
  ⇒192.168.0.211に留まっている Aterm にアクセスできる


3. Aterm への設定変更が完了したら、PC側をDHCPに戻す。
  ⇒PCは、再び外部ネットアクセス◯、Atermへのアクセス×となる


 ※クイック設定Webに接続したくなったら、毎回この操作が必要



背景はこうだ。


まず、全戸一括型のインターネットマンション(LAN型)では、IP管理は共用ルータが担っている。
共用部のルータが Class C [192.168.xxx.xxx] でIPを振っていれば問題なかったのだろうが、うちのマンションは、Class A [10.xxx.xxx.xxx] で割り振る設定になっており、これが影響して Aterm が見えなくなる。


具体的には、Aterm は 192.168.0.211 というデフォルトIPのままのようなのだ。

だから、一度PC側のIPを Class C へ変更して、Atermへアクセスする。
Aterm への接続と設定が終わったら、PC側をDHCPに戻す。


面倒だが、ブリッジモード(※)で使用している Aterm にアクセスする場合は、こういう手順が必要ってことだ。
インターネットマンションに住み、Aterm を使用している人の参考になると思う。Buffalo がどうかは知らない。
※インターネットマンション環境下で、戸内のルータ機能を有効にすると、二重ルータ状態となり、予想外の問題を引き起こす恐れがあるため、ブリッジモードで使用している。


っで、ようやくここで本来の「無線LAN搭載プリンタの接続が切れる」への対応だが、長くなったので別記事に(笑)